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開発ストーリー

lampieni開発ストーリー

lampieniは、フィンランド語で「小さな池」を表す言葉です。
その名の通り、1枚の板硝子を曲げて作られたセンターピースには、落ち着いた水面のゆらぎと涼やかな透明感が表現されています。
この世界観が生み出された背景には、創業70年以上の歴史をもつ新光硝子工業と、法政大学デザイン工学部システムデザイン学科ヒューマニティデザイン研究室がタッグを組み、共同プロジェクトを始めたことにありました。
新幹線のフロントガラスにも使われる「三次元曲面曲げ」という加工技術を小さな器に応用するという、これまでにない挑戦から生まれたアイテム。
老舗企業の高い技術力に若いアイディアが加わったからこそ、かつてない美しさが実現しました。
lampieniは、高い存在感を放ちながら日常生活にやさしく溶け込み、新たなインテリアの可能性を提案しています。

武内紗永子 (たけうちさえこ)法政大学大学院デザイン工学研究科
システムデザイン専攻

開発のきっかけと商品に込められた思い

商品開発に関わることになったきっかけは、修士1年生のときにスタートした、新光硝子工業と法政大学の産学協同プロジェクトです。
有志の参加者がアイディアを出し、その中から実現性が高いものを商品化する、という流れで企画が進んで行きました。初めて本社工場に見学に行った際、実際の製造現場を目の当たりにした感動は、今でも覚えています。
「新光硝子工業の技術にとって、新しい挑戦となるものを作りたい」という思いのもと、lampieniのデザインが完成しました。

ゆずれないこだわりと高い技術力が叶えた美しさ

本社のショールームで硝子板が洗面台に加工されているのを見て、サイズやくぼみ方をコントロールしてセンターピースの器にできないか、と考えたのが最初のアイディアです。 考えた結果、自立した板硝子の中央が、置いてあるものの重みで垂れ下がっているような形状を目指しました。
想像以上に大変だったのは、硝子を曲げたときに発生する「型跡」を解消することです。また、くぼみの落とし込み方も加減が難しく、やり過ぎて端がゆがまないように絶妙なバランス調整が必要でした。
新光硝子工業の高い技術力と試行錯誤があったからこそ、実現できたと感じています。

安積伸 (あずみしん)プロダクトデザイナー
法政大学デザイン工学部
システムデザイン学科教授

3種類のサイズ展開で、使い方は無限大

世代を問わず広く受け入れられることを目指し、コンパクトで自宅に取り入れやすいデザインに仕上げました。
サイズ展開もS、M、Lと3種類あり、それぞれ高さも器の深さも異なります。飾りとしての役割はもちろんのこと、フラワーベースやアクセサリートレーなど用途を絞らず様々な使い方が出来るのがこの商品の魅力です。
同じシリーズでもサイズによって印象は大きく異なりますので、それぞれの違いを楽しみながら使っていただければと思います。

開発者が見据えるlampieniと硝子工芸の未来

lampieniは小物入れとしてもセンターピースとしても活用できる、汎用性の高いアイテムです。様々なトーンのインテリアに合わせて使用できるように、今後カラーバリエーションを追加することも検討しています。
また、日本だけでなく外国の市場へ目を向けることも重要と認識しています。より多くの方々に日本の技術と美しさを届けるために、ゆくゆくは海外への販路拡大も目指していきたいと考えています。