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開発ストーリー

VETROPIEGATA開発ストーリー

VETROPIEGATA(ヴェトロピエガータ)は、イタリア語で「曲げたガラス」という意味を表しています。
同じ角度に曲げられた3枚の板硝子を重ねることで、シンプルかつ洗練されたデザインのラックに仕上がりました。
商品の原型は、富山県総合デザインセンターの「とやまデザイン・トライアル」プロジェクトの中で生まれました。
新光硝子工業と法政大学デザイン工学部システムデザイン学科ヒューマニティデザイン研究室の共同開発で生まれた、熟練の技術と若いアイディアの融合。これこそが、VETROPIEGATAが創出している世界です。
大胆な曲げ加工が施された板硝子と、富山県高岡市の伝統的なアルミ鋳造技術で作られた金属パーツによって組み立てられたラックは、涼やかな透明感と重厚感のある雰囲気を併せ持っています。ホテルやレストランといった特別な場面はもちろんのこと、一般家庭にも取り入れても輝きを放つアイテムです。

武内紗永子 (たけうちさえこ)法政大学大学院デザイン工学研究科
システムデザイン専攻

開発のきっかけと当時の思い

新光硝子工業との産学共同プロジェクトは、私にとって研究室に所属して初めて参加した大規模な活動でした。
思い入れがある一方で、新型コロナウイルスの影響から全てのやり取りをオンラインで行わざるを得なかったため、いろいろと試行錯誤を重ねたプロジェクトでもあります。
硝子を加工する技術のプロセスや限界について明確なイメージを持てず、ときには先方から「この加工は難しい」とフィードバックをいただいたこともありました。
最終的には加工の難しい小さなアイテムではなく、ある程度の大きさがあり既存の技術を生かせるデザインにしようと思い至ったことが、VETROPIEGATAの原点です。

VETROPIEGATAのコンセプトと目指した姿

初期のころから取り入れたいと思っていたのが、新光硝子工業の持つ「曲げ加工」の技術です。
曲げたガラスを複数用意して積み上げることで、硝子のもつ高級感は残しつつ、インパクトのあるデザインのラックに仕上げました。
富山県内にはワイナリーがあるため、そこに併設している宿泊施設やレストランに置いてもらうことも、意識したポイントです。
ワインボトルに最適なサイズではありますが、特にご家庭では花や果物などお好きなものを置いて、幅広く活用していただきたいと思っています。

安積伸 (あずみしん)プロダクトデザイナー
法政大学デザイン工学部
システムデザイン学科教授

細部までこだわりぬいた硝子細工ならではの美しさ

商品を作る過程で大切にしたのは、高級感を演出しつつ、一般家庭でも取り入れやすいデザインにすることです。
そのため、当初の予定よりもひとまわり小さなサイズにまとめました。3枚の硝子を支える金具はネジやネジ穴が目立たないものを考案し、特注で鋳造しています。
新光硝子工業にしかない技術を活かすよう、細部まで配慮しました。

今後の展望と目指している未来

今年でshinGは3度目の展示会への出展を果たしました。毎年1つずつ新製品が増え、現在ではKANOHARI、VETROPIEGATA 、lampieniの3商品がラインナップとして並んでいます。
さらに多くの方に知っていただくためには、より大勢の目に留まる環境で披露する機会を得ることが大切です。
そのためにも、まずはそれぞれの良さを活かせる場で販売できる機会を得て、商品の魅力を広めていきたいと思っています。

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